◆単衣のご提案
昨年、紋紗江戸小紋をご購入頂いたお客様より、「着やすかったので、もう1枚似たような品物はありませんか?」とのお話しを頂き、絽江戸小紋をお見分け頂きました。お客様曰く「夏物や単衣を着る時期が長くなってきているので、単衣物が足りない」との事でした。袷のシーズンに入っても、単衣のニーズは今迄よりもあると思うので、胴抜きをご提案する事で、新たな選択肢をご提示できるはずなので、仕立て方でも掘起しができればと考えます。[国立店]
◆お手入れの告知
暑さが和らいだ事もあり、夏物をお持ちになる方がいらっしゃいます。「やっと夏物をお手入れに出す気持ちになったわ」と、おっしゃる方が多く、先週は22点の汗抜き丸洗いを承りました。[神田明神下店]
【大森副社長より】
暑さが以前と異なり、汗抜きの提案が必要なご着用品が増えています。袷の着物でも提案した方が良い時がありますので、お客様の着用状況とご希望を伺いながら、最適な加工請けを心がけて参りましょう。 |
◆一緒に考える
お客様の不安や疑問を、プロとして「分かりません」「出来ないです」と答えてしまうのは避けたいところです。ですが、答えが出ない時は「今迄、あまり考えた事がありませんでした。少し考えてみて宜しいでしょうか?」などと伝えて、より詳しい話を聞きながら、一緒に考えてください。すると、お客様も詳しく情報を教えてくれたり、お客様自身の許容範囲の中で伝えてくれたりして、解決策を導き出しやすくなります。[経堂店]
◆作家商品の紹介
《秦流舎》
一色采子さんが丁度、秦流舎さんのセミの羽(駒紗)でお作りになった羽織をお召になっており、それを見たお客様にお見分け頂くケースが多くございました。最近は袋帯や名古屋帯も多く制作されている様で、既に着物をお持ちの方が帯も気に入ってくださり、購入頂く事もありました。[横浜元町店]
◆美人のつま先
催事にご来場された親子のお客様が、着物をお召になっていたのですが、お嬢様の足元がブーツでした。「雨でも草履を履きたいんだけど、草履が大きいので、その上にゆったり被せられるサイズの雨カバーは無いので」と、お話しくださいました。そこで、《美人のつま先》を見て頂き、使用方法をご説明したところ「これなら使える!是非、購入したい♪」と、喜ばれました。[所沢店]
【専務より】
お客様はアドバイスを望んでいます。自分の体験、経験よりアドバイスをして下さい。 |
【本部より】
ファミリーセールの商材である[美人のつま先]は、今後、創業祭と悉皆セールでの商材に変更致します。 |
◆七五三関連のご依頼
最近、七五三関係の依頼が増えております。お持ちになる方は、直ぐに仕上がると思っている方が多いです。ドライクリーニングは、通常1~2ヶ月お時間を頂いていますが、できる限り要望に沿った、対応をしていきたいと思います。又、子供用の足袋など、プロパーで扱っている物で、七五三関係の物の欠品が出ない様に注意して参ります。[川崎店]
◆お手入れについての質問
呉服専門店で誂えになった小千谷縮を、普段は自宅で水洗いをしているのだそうですが、購入したお店に洗いでお持ちになった際に「何も説明がないまま、ドライクリーニングで対応され、専門店での洗い方として、ドライクリーニングは正しいのでしょうか?」と、お客様からご質問がありました。当店では、希望によって流水洗いなどが出来ますが、裏地などの素材が違う場合や縮みが強い物、上布などは歪みが出てしまう場合もあるので、[丸洗い+汗取り皮脂落とし]などで承る場合がある事をお伝えしました。お客様は専門店を信頼してお持ちくださるので、今後もその様なご期待に沿える様、自身の知識も広げていかねばと思いました。[横浜元町店]
【部長より】
お手入れについても、生地や着用状況、着物の状態によりお手入れ方法は異なります。その上で当社では、予算や希望に応じたご提案やオプション選択ができるので、詳細な説明は必ず実施する様、お願いします。 |
◆ほつれ直し
⋄ほつれ直し品を承った場合の流れ⋄
[着物・コート・襦袢]→承り営業、もしくは仕立て担当者が、ほつれ直しの見積りの該当箇所・ほつれの程度・修復作業時間目安を本部に電話で報告→室長がその場で金額を返答。
今迄、室長に出して頂いた見積り金額の過去のデータをまとめ、室長に確認して頂いたのち、《ほつれ直し見積り簡易表(仕立て担当者内部資料)》を全店の仕立て担当者へメールにて配布致しました。その後、仕立て担当者から簡易表を活用しているとの声を頂きました。今迄と比べ、少しだけ業務が簡潔になったのではないかと感じております。[神田明神下店]
◆着物に対して襦袢の袖丈寸法が小さい場合の対応方法
「七五三の前撮りで着た着物の袖から長襦袢が出てきてしまうのが気になる」との相談に、ご新規のお客様がいらっしゃいました。お電話でのヒアリングでは「裄寸法が合っていないのかな?」との事でしたが、実際に品物を拝見したところ、袖丈の寸法が合っていませんでした。着物の袖丈:1尺5寸0分に対して、長襦袢の袖丈:1尺2寸5分でした。(基本:着物の袖丈に対して、長襦袢袖丈は▲2~3分)
対処方法としては、①着物の袖丈に合わせた長襦袢を誂える。②手持ちの長襦袢の袖丈1尺2寸5分に合わせて、着物の袖丈を短くする。③寸法そのままで、着物の振りの一部を閉じてしまう。今回は③の方法で承りました。
胴裏の状態が、変色・生地弱・キシキシしているのなら、裏地を新しくしての仕立替えが望ましい事もある。他には応急処置として、伊達衿の留め具(クリップ)で、長襦袢と着物の振りを留めてしまう方法や、長襦袢の袖の袂に着物クリップ大を錘(おもり)にして、飛び出しにくくする方法などをスタッフ間で共有しました。[神田明神下店]
◆染色補正技能士
クリーニング師の国家資格をもつ社員が《染色補正技能士・2級》に合格した事をご報告致します。[工場]